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執筆者の写真松井重樹

「ナラ枯れ⁈半鐘をと県農林に一報‼」

 この日朝一番、所要で立ち寄った「アネックス」へ続く坂路で、鹿と出来わすと同時に、立木が…記憶するナラ枯れ様相であるのに眼を奪われました。

「アネックス」と所在を同じにする「龍野クラシックゴルフ倶楽部」メンバーの友人に電話をすると、「そう!同じ感覚をしているよ。ちょうどプレイした昨日気づいたんだ。それに、今朝方目を向けた檀特山でも、その兆候が見られる。まさにいまYouに電話しようとしたところだ。伝染が、かつてないスピード、かつ勢いに感じられてしかたない!」。

「ナラ枯れ」は、広葉樹林を構成するナラ類、シイ・カシ類を枯らす病原菌「ナラ菌」と「カシノナガキクイムシ」によって発生する樹木の伝染病。梅雨明けから10月ごろまで発生し、収束には10年近く…とされますが、県内被害分布図に示されるように、次なる被害の対象は、まさにこの西播磨を目指しているかのようです。

 また昨年9月上旬、「鶏籠山に初確認、山腹の木が赤く変色」と報道されたことも、記憶に新しい。

 くわえて、この熱気たる異常気象が影響している、にちがいありますまい。なぜなら、大地の水分を根から吸い、体全体に行き渡らせる通導が「ナラ菌」に妨げられ、樹木全体が、この暑さのなか通水障害を起こしているのだろうから。つまり、水分補給ができない。

 いずれにせよ、予防事業は、伐採駆除など、国1/2、県1/2が費用負担し、事業実施は委託事業として市町等が主体となります。 たつの市は、昨年のことがあり当初予算化されていますが、太子町は補正予算を組むことでの対処を余儀なくされるものと思われます。

 広葉樹林の病はもちろん、波及する心配は、道路際への倒木などで、人的あるいはインフラへの被害です。

 この地域を預かる県光都農林では、一報に即応、アンテナを高くし、関係部署へ注意と関心を呼び掛け始めました。



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