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  • 松井重樹

秋の夜長に一気読み…「嫌われた監督」

 

プロ野球:2004年~2011年、中日ドラゴンズで指揮をとった落合博満監督についての「鈴木忠平著 2021年09月25日第1刷発行 (株)文藝春秋」。

 買い求め、見開いた瞬間から、目が離せず、夢中になって、秋の夜長を一気読みしてしまいました。


 ところで、47年前になる1974年10月14日(月)、私は後楽園球場にいました。前々日明らかになった長嶋茂雄選手の引退ダブルヘッダーを観るためでした。その同じレフトスタンドに、同級生にあたる落合博満がいたことを後年になり、知りました。

 その落合博満の名を最初に耳にしたのは、この4年後、サラリーマン同期生秋田出身二人の口からでした。ドラフト3位でロッテ・オリオンズに指名された折です。「あの落合が…」と、通った高校も、やっていたスポーツも違うのに、秋田同級生の彼らにとって忘れられない懐かしい名前のようでした。1981年オールスターゲームに出場し、首位打者をとり、プロ野球界で花開いたといえる、2年半前のことです。


​ さて、プロローグに始まり12の物語にエピローグ。その一つひとつが、ピタリぴたりと心のひだにすんなりとおさまっていくことは、なんとも心地よい驚きの連続でした。

「論語読みの論語知らず」ということばがあります。勇ましく愛読書名をかかげてみても、単に題名だけ文字だけ追っての格好つけか、深く行間を読み取っているか否かは、それを読み識っている者にすれば、容易く見分けることができます。ついこの数日も、公式の場でのやりとりを耳にしつつ感じたことでしたから。


 自分自身を振り返り航跡をトレースする秋の夜長に、これほどの出会いを書籍とするのは久しぶりのことです。





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