「李登輝」
-新台湾人の誕生ー
著者:角間隆
2000年09月01日初刷第一刷発行
小学館
4日(火)14時~15時兵庫県公館での先の大戦から
3/4世紀を期した兵庫県戦没者追悼式に参列した際、
父や、父の死後とみに親しく誘われ語っていただいた
その戦友たちから受けた「日本人として生きる意義」が
むくむく想い起されてきました。
何かしらかの違和感を感じたからでしょう。
帰宅してから、手にしたのが先週に続き、「李登輝さん」でした。
12年間の総統時代を無事に務めあげた氏が、退任後、世界でいちばん先に独占インタビューに応じられたのが、この取材班です。
「少年時代の小学館と、青年時代の岩波書店は、私の精神生活の二大バックボーン」だからと明快に語られています。
すべての原点は哲学、すなわち「人間とは何ぞや」というところ、禅からの問いかけに始まる自らの精神的背景は、すべて台湾統治時代の日本の教育でなっていることを赤裸々に誇りをもって語る氏に、日本という国の原点を、立つ位置を、地政学上から逃れられない大陸への毅然たる矜持を、いかに示すか。
刷新の二文字が浮かぶ読書になりました。
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