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  • 執筆者の写真松井重樹

週刊読んDayMonth 20200626

更新日:2020年7月30日

2020年6月26日(金)

「亡国のイージス」 福井晴敏著

   講談社 1999年08月25日第1刷

      2000年05月26日第10刷

世界中が武漢新型ウィルス禍に苦しむ隙をつき、

火事場泥棒のように、尖閣諸島への領海侵犯を連日繰り返す中共公船。


単に領土的野心のみならず、精神までも隷属させようとIT分野に情報操作までやってのける隣国が現に在り、その隣国に、かつて世界の警察官と自負したこともある自由主義国の大統領でさえ自分の再選とひきかえに取引を持ちかけるという国際政治の嫌悪醜悪な現実。

そこへ、“日本全域を24時間365日、切れ目なく防護する”という触れ込みの「陸の盾」イージス・アショア配備計画を停止するという河野防衛大臣による政府発表。

視点をうつしてみれば、「新型コロナワクチンの治験を、オール大阪で…」などという、この期に及んでのセクト主義を、これまた扇情的にもちあげてみせる一部マスコミの姿勢。

真田広之主演で2005年映画化もされた原作本の帯には「よく見ろ、日本人。これが戦争だ」と言う文字が躍っている。

寸時寸尺のいとまもなくいまも、「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」、葉隠れ武士道の任務に就く自衛官が、自衛艦が、最大の抑止力となって、日本というこの国は守られている。

この事実を、艦上にあって潮風を頬に受ける知友のご子息と、その同志たちの心意気を想い、かみしめながら、1ページ上下2段組大枚650ページを超える長編をあらためて読みかえし、「ことの本質を見誤らない」眼を、研ぎ澄ませ直さずにはおれない1週間でした。


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