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  • 執筆者の写真松井重樹

週刊読んDayMonth20200724


 「1兆ドルコーチ」 

   シリコンバレーのレジェンド

   ビル・キャンベルの成功の教え

    2019年11月13日第1刷発行

    2020年01月17日第4刷発行

    エリック・シュミット

    &ジョナサン・ローゼンバーグ

    &アラン・イーグル著

     櫻井祐子訳ダイヤモンド社 

情報はいまや人の生活を豊かにする領域をはるかに超え、

自らの心の弱さに乗じて意思も意向も行動も支配されかねなくなっています。

何より恐ろしいのは、

目の前に闊歩する情報に踊らされている己に気づかぬまま、

心にはびこるモンスターに蚕食されてゆく「生」。

その一方で、

一つ一つの心をコントロールし、

思うがままに操ろうとする別の「生」の存在。

ひとりの人間の内でのジキルとハイド。

人と人の間で、相手を歯牙にかけようとするジキルとハイド。

その狭間を、大きな潮流として権力をわしづかみする道具にと企むものにいかに抗するか。

​正直で謙虚な人材を見極める資質には、正直に自らの弱点を認められるかが…。

人の、あるいは相手の弱点に乗じて自分を構築するのではなく、

立ち上がって「応援」する気構え、

あるいは他者を優しく見守る心をいかに自分のうちに構築するか。

「ビルならどうするか…」

「人がすべて」という原則のなかで、そんなふうに思い浮かべられる存在になることは、何より得難い存在でありましょう。

一人のレジェンドの物語ではなく、人としてこうありたい…目指す存在として「ビル」をひもとき、自分を高みに引き上げる…、チームを育て上げる、そんな視点を一つでも得ようとする努力を試みたい。そう思わずにはおれない好著です。

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